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TakeYa Records

2022年リリースのTHE TRIOはほぼ完売で再プレスしました。
ジャケットのEIICHはEIICHIに直しました。林様ごめんなさい。
音色は髪の毛一本分38年前の空気に戻った感じです。
1,500円盤には思入れがあったのですが
価格を税別¥1,800に値上げしました。
4月17日再発売です。
amazon, disk union 他で予約出来ます。
(2024/03/16記)

トリオ座2023 / TRIO-ZA 2023の発売日は2024年3月20日です。
amazon, disk union 他で購入出来ます。
TRIO-ZA 2023のジャケット原稿(常磐線の吊り輪)
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(2024/02/11記)

久しぶりに新作です。
林栄一、國仲勝男、小山彰太のライブを追いかけてCDにまとめました。
タイトルはTRIO-ZA 2023です。
2010年頃からか三人の自由な立ち位置を表してトリオ座と名のり、
2023年は5月の福島いわきと宮城仙台2日、10月の東京で4回演奏しました。
CDは仙台モンドボンゴと新宿ピットインから選曲しました。
モンドボンゴの2日目ファーストセットは途切れ無く続く平衡感が快く
ピットインの2曲は世代を越えない郷愁?にやられました。
2024年3月にリリースする予定です。
(2024/02/06記)

2023年は新録が何時でも出来る環境作りと
1989年当時録り貯めた故津村和彦の音源から何か形にしたい。
(2023/04/20記)

TakeYa Records 開店です。
THE TRIO / 小山彰太、林栄一、國仲勝男の復刻CDを
2022/11/9に発売しました。
disk unionから購入できます。
Amazonからも購入できます。
2022年リリース分は完売しました。
(2022/11/13記)(2024/03/20追記)


TakeYa Records
今から40年程前
YOSHIO KUNIYASU / THERMAL
EIICHI HAYASHI, KATSUO KUNINAKA, SHOTA KOYAMA / THE TRIO
を制作しました。

当時、プライベートレーベルが存在を示すには、
ジャズ喫茶で聞いてもらう。何度か説教されました。
ライブハウスで演奏の合間に客席で売る。
自費盤を扱うレコード店に置いてもらう。
各地のジャズのお店に委託する。
なかなか売れるもんじゃなかったです。

WEBは仮の世界です。
その頃の写真や文書を並べてみました。

THERMALのジャケット(連絡船から見た早朝の青森)
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THE TRIOのジャケット(地下鉄千代田線の吊り輪)
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当時のパンフレットから思い出してみました。

国安良夫の記憶をたどっているのだけど、
一年位前「AIREGIN」でライブをデモ用に録音した。
それ以前は「AKETAの店」のライブを何度が聞いている。
「PIT INN」で森山クインテットの国安さんも聞いていた。
国安さんを薦めたのがくるみさんです。
そしてくるみさんからSAXワークショップ梅津さん
DR.梅津バンド早川さんにつながりました。
正月に坂田明トリオを「AKETAの店」で聞いた。
全開アルトサックスに立ち向かうドラマーが藤井さんでした。
皆んな日本のジャズの中核を支える中堅若手でした。
デモテープが完成したころ「PIT INN」の国安さんのセットで一曲森山さんが叩いた。
その時「国安のレコードを作りたい」と強く思った。
半年たって話を打ち出すと「いつか」は自費出版したいと乗気だった。
「いつか」としたのはオリジナル曲をふやしたいとの理由だった。
その後、旅もあり新曲も各自の身についた頃録音のGOサインが出た。
「AIREGIN」と「デるブ」でライブ録音したがベストを残せずボツにしました。
収められた演奏は九月末東京都府中市にある定員500人弱のホールを借りて録音しました。

中野の「Imo House」でのこと

国安くるみ(p)と是安則克(b)は中野の「Imo House」で毎週演奏していた  こんな風にゲストが入る事もあった
この日は梅津和時(as)と亀山賢一(ds)だった
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中野SUNROADから右に入った左手のビルの二階にあって、
路地にも演奏がほんの少し聞こえてました。
こんな所にジャズの店かと入りくるみさんを初めて聞きました。
小さな女性ピアニストと細身なベーシストが、半分食事のお客様を前にガンガン演奏してました。
客と演奏のミスマッチが気持ちよくてここに通うようになりました。
生意気に口をかわすようになり、ある日
旦那はもっと凄いからAKETAの店に聞きに来なさい」と言われました。

たぶん「AKETAの店」だったと思う

ポスター用に撮った残りの一枚と、「レコード発売記念ライブ」、私は客席の後でレコードを売ってました
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国安良夫カルテットかサックスワークショップの客演だったのか、
コルトレーンも好きだけどペッパーも好きな僕には、
くるみさんの言う凄さをすぐに感じる事は出来ませんでした。
墨たっぷりの太筆で何でも書いてしまう国安さんのサックスがだんだん好きになりました。
ドクトル梅津バンドの幕間で言ってたけど、
フリーは野球と同じで 3割打てたら上出来なんだって。
Booker's Waltz、Gunga din、きっぱりした感じが僕は好きです。

"THERMAL"のこと

横浜「AIREGIN」での録音前日は、
機材をワゴン車で運んでいただく都合、国安宅に泊まりました。
リビングから二階への階段のある洋風なお宅でした。
「デるブ」のカセットを聞きながら、
ドラムがSNAREばかり耳につくとか、
録音についての修正点を確認しました。
その日は夕食をご馳走になって リビングで休みました。
朝、名犬「ザジー」の散歩を頼まれて引きずり回されました。

「AIREGIN」は、3階のお店と4階の小部屋に機材を上げます。
機材が多く搬入とセッティングで疲れてしまいました。
店の開店やライブのスタートまで遅らせ迷惑をかけてしまいました。
ライブと録音の両立の色々な難しさを実感しました。

本人は「デるブ」と「AIREGIN」で録音を終えたかったのですが、
私の技術の未熟からもう一度お願いしてホールを借りて録音しました。

録音用のホール探しは「BABEL2nd」のマスター栗山さんに助けてもらいました。
「けやきホール」を教えてくれたのはマスターでした。
集まりやすくて、良いピアノがあり広くて安く借りれる所、
完璧なロケーションでした。

録音作業はいつも一人でしていました。
出来る出来ないは別として、
LPレコードをワンマンで作りたかった。
現場合わせでセッティングするので、
演奏が出来るまで随分メンバーを待たせてしまいました。
音決めも時間がかかかりました。
ベースは唯一イコライジングして早川さんのオーケーがでました。
一日ホールを借りて録音に使えるのは3時間程でした。
バランスと音質に気持ちをとられて演奏のオーケーを出すのは無理でした。
結局 国安さんのオーケーで録音は進みました。
オーケーを出せぬ僕にメンバーは不安だったと思います。

左から国安さん、早川さん、藤井さん、くるみさん (新宿ピットインの階段)
pitinn

THERMAL

SAITO
この録音前の演奏旅行は宮崎県西都市でした。
この土地の印象なのか出会った人達と飲んだ酒の印象なのか、
きっと西都で何かがひらめいたのでしょう。
サイトは2テイク録音しました。
アルバムに含まれているのは最初の演奏です。
アルトとソプラノを一緒に吹かれて僕のミキシングがあたふたしてます。
テイク2はオリジナルからもう少し離れた演奏で、
テイク1があっての良さがありました。

Up against
最初のタイトルはHIYASHIRUでした。
冷汁(HIYASHIRU)とは宮崎の汁御飯です。
国安さんに新しいタイトルをお願いしました
「暑い日には何杯でもいける、とても美味い」
全国区になって国安さんが言ってた事がやっと理解出来ました。
それにしても乱暴なお願いでした。

Gunga din
Tommy TurrentineのLPに同名の曲があります。
アップテンポで明るく展開するテーマはアルバムのアクセントに成りました。

My one and only love
ラブソングを吹き倒してくれました。
バラードを入れたいとお願いした事を今になって少し反省してます。

LittleZazie
Zazieは犬の名です。
散歩を頼まれて鎌倉の山の中を引きずり回されました。
小さいけれど元気な犬です。
早川さんも犬好きそうな演奏をしてます。

当時CDの出始めで、市ヶ谷のソニーに相談に伺ったのですが、
発行枚数と価格からこの自主制作ではかないませんでした。
LPレコードが過去のメディアとなってしまった現在、
改めてCD化は避けられないと思っています。

THE TRIOの裏ジャケット(日光中禅寺湖畔の木々)
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"THE TRIO"のこと

当時の僕は仕事の合間に会社を抜け出しては、
PIT INNのバーカウンター前あたりで朝の部や昼の部を聞き、
仕事が明ければ新宿のPIT INNかTARO、西荻窪のAKETAの店、
分倍河原のBABEL2nd、関内のAIREGIN、中野のImoHouse、
市川のLibreに出かけて終電まで過ごしてました。
ステージも客席もジャズに取り付かれた人ばかりで、
AKETAの店は、目のやりどこに困るくらい客席とステージが近く、
天才演奏家達と時と空気を共有している事を楽しんでいました。

通い続け続けては、演奏者にお願いして、
AKETAの店の階段やBABEL2ndの角やPIT INNのPAブースに忍び込み、
趣味の録音をしてました。
時には各地のライブハウスに送るデモテープ用に役立ててもらいました。
ある日、ライブを録音してほしいとマネージャーをしている悪友から頼まれました。
メンバーが凄かったので即答で引き受けました。
当日はピットインの楽屋に機材を持ち込みました。
休憩中はメンバーと一緒で緊張しました。

このデモテープが各所で話題になり、
悪友の進めもありレコード化を小山さんにお願いしました。
一時間以上のセットで二三曲の長尺な演奏曲で、
選曲だけではLPレコードのサイズにおさまらず少し編集しました。
小山さんに自宅まで来てもらい六畳間であぐらをかいての作業でした。
PCM録音でしたが編集のために。
アナログのオープンリールにコピーしてなん箇所かカットしました。
最終の編集ポイントの確認は、
ドラミングに矛盾が無いよう小山さんにお願いしました。


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